お知らせ

小学生向けの製本教室を開催しました。

10月17日(月)、小学生向けの製本教室を開催しました。
昨年に続き「古里こどもプラザ」さんからご依頼いただき、
小学3~6年生まで約20人が参加した製本教室です。

当日は、本に関するクイズから始まり、
本づくりに関わる一連の職業の中で、
製本会社がどんな役割を担っているのかを解説し、
さらに製本に欠かせない「紙」についても、
たっぷり紹介しました。

本文によく使われている「上質紙」
「クリーム系の書籍用紙」「コート紙」「マット紙」を配り、
「文字」が書かれているページと「絵」が描かれている
ページでは、紙を使い分けていることを説明。

実際の本を見せながら紹介していくと、
「ツルツルの紙は、絵がきれいに見える!」と声があがり、
本づくりの奥深さの一端に、
子ども達が触れてくれたように感じました。

また、子どもたちに「本に親しみ」「楽しんでもらう」
のはもちろんのこと、どうすれば「モノとしての本に興味」
を持ってもらえるのか、考えを練りました。

そこで、実際に現場で使う「製本材料」を使って、
子ども達が持ち帰れる「思い出」のモノを作ってみようと、
「見返し」の紙と「スピン」(しおりひも)を
組み合わせた「しおり」づくりのコーナーも設けました。

思い思いの色を選んで作った、
自分だけの「しおり」に、みんな誇らしそうです。

後半は、本づくりの工程を具体的に紹介。
1枚の紙を折り、かがり(綴じ)、背を固めて…という
流れを、表紙と中身を別々に見せながら説明しました。

そして最後には、16頁の中綴じ本作りにチャレンジ。
表紙の紙として用意したのは、参加してくれた子ども達の、
それぞれの生まれ年に発売された「同い年」の紙。
自分で折った本文に、ちょっと特別な表紙を
組み合わせて、オリジナルノートが完成です!

授業後、子ども達から「見返し」や「スピン」と
いった製本用語が普通に飛び出し、
また「しぶやぶんせんかく」という社名も連発していて、
すっかり馴染んでもらったようで、嬉しくなりました。

紹介した紙の名前を真剣に覚えようとしてくれたりと、
子ども達の興味津々な様子を見ながら、
この製本教室を通して、本やモノづくりを好きになる
「きっかけ」となればいいなと思います。

また当日は、地元のテレビ局「SBC信越放送」さん
「テレビ信州」さん、そして「信濃毎日新聞社」さん
が取材に来られ、各メディアで取り上げていただきました。