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新型接着剤PUR(ポリウレタン)ライン

これで「製本のバラバラ事件」と、さようならできます。
日本の並製本も変わる革新的な接着方式、新型接着剤PUR(ポリウレタン)ラインが、3ライン体制になりました。

ボレロ

PUR製本の特長

  • 丈夫で開きが良い。
    強力でしかも柔軟(バラバラ事件の解消)
  • 環境にやさしい。
    リサイクル過程で完全に除去できる。
  • 熱・溶剤に強い。
    直射日光やインキ溶剤に侵されない。
    -30℃の低温から赤道直下の高熱にも耐えるように開発された接着剤。

画集・写真集・地図帳・マニュアル・ガイドブック・料理ブック・楽譜など各種並製本に最適

新型接着剤“PUR”について

     作業性 原料コスト 耐熱性 耐久性
(対インク溶剤)
柔軟性 リサイクル性
(分離し易さ)
新型 PUR
従来型 EVA系
ホットメルト
× × ×
ポリアミド
  • 新型接着剤(反応型)PUR(ポリ・ウレタン リアクティブ)
  • 従来型ホットメルト接着剤(非反応型)EVA系(エチレンー酢酸ビニール樹脂系)、ポリアミド系

PURについて(新型接着剤)

a) 歴史、実績

PUR自体は実用化されて四半世紀以上になる。
自動車内装、洗面台の組み立て、電気毛布の接着、建築用パネルの接着などから始まった。
但し製本への応用は10年程前から。国内で認知され始めてからは、まだ5年程度。

b) メカニズム

  • 被着体(紙)の水分や、空気中の湿気に反応して硬化する。
  • 加工後は、再度熱をくわえても溶解せず、冷却しても劣化しない。
  • 硬化反応が終了するまで、1〜3日間。
  • それ自体が柔らかい上、塗布厚を薄くできるので、硬化反応後も柔軟性を保てる。

EVAについて(従来型)

a) EVAの特徴

  • コスト、作業性は優れる。
  • 最大の難点は、インク溶剤と熱に弱い。
    インク溶剤については、印刷・製本技術ではトラブル回避不可能。
    また、40〜45℃程度から再溶解を始めることもあるので、自動車内に放置するなどだけでなく、一般倉庫での保管にも不安あり。

PUR(新型接着剤)と製本

a) PURの優れた点

  • 柔軟性‥見開き性
  • 耐熱性‥-30℃位〜120℃位まで
  • 耐インク溶剤性‥インク溶剤では侵されない⇒インクの臭いがしたら、PURを!
  • 接着強度‥従来型の数倍は期待できる。
  • リサイクル性(環境にやさしい)‥用紙再生時の分離が容易(強い皮膜を形成するのでちぎれることなく、また溶解して再生紙に溶け込むこともない)

b) PURがより効果を発揮する本

    柔軟性
  • 料理の本
  • 取扱説明書やパソコンマニュアル
  • 教科書・参考書・問題集
  • 旅行ガイド・地図
  • 楽譜
    耐熱性
  • 旅行ガイド・地図
  • アウトドアで使う本
    耐溶剤性
  • 本文にアート系用紙を使う本
    特にカラー印刷するもの、画集・写真集
    リサイクル性
  • 官公庁から出版される本
  • 企業イメージ(エコロジー)を強調したい本

c) ヨーロッパPUR製本導入実績(ノードソン調べ)

  • ドイツ130ライン、イギリス40ライン、フランス30ライン、など300ラインが稼動中。
  • 過去1年で接着剤販売量、製本ライン数ともに30%伸長。

d) ヨーロッパPUR製本導入予測(ミューラー・マルティーニ)

  • 新規納入台数の70%が、PUR対応の仕様となりつつある。

e) 応用

  • これまでタブーだった、本文紙を逆目で‥などの可能性も。(A横輪転で、A5の本を‥など)